1.思い込みをすてる 2.議論をあきらめない/ある福祉事業所のミーテイング
ある福祉施設さまの課長・主任ミーテイングにおける約束事。
○思い込みをすてる。
○議論をあきらめない。
レジュメに明記してありました!
素晴らしいなあ。
課長さんは、この2つに気をつけながら、主任・ケアマネの話を傾聴します。
そして、
「なんでそう思った?」
「それ、自分の思い込みではない?」
と、尋ねるのですが、
ここでまた素晴らしいのが、
思い込みじゃないかを、みんな一緒に考えてみようよ、
という、安全な雰囲気を創るのです。
各人も、自分の意見は偏った思い込みになっていないかを反芻して考えるという、とってもグランディングしたミーテイングになっていました。
注意)人間は無自覚な思い込みからしか生きていない。(悟って訓練している人以外は)
この法人では、自分の無自覚な思い込みを観ていくワークをおこなっています。
人間は無自覚な思い込みから現実を作り上げるのです。
これは人間の仕組みですから、それでよいのです。
ただ、その無自覚な思い込みに気づいていくことが、ものすごく重要です。
何度も気づくことで、その思い込みが解けていきます。
無自覚な思い込みに気づくために欠かせないこと、分かりますか?
「意見が違う人との関り、苦手な人との関り」です。
苦手な人にイラついたり、我慢したり、ついつい無理して愛想よくしたりすることがありますか?
それは、自分の無自覚な思い込みの条件反射。
※もっと言えば、痛みの感情(思い込み)の条件反射です。
頭(左脳)は、この痛みを感じないように思考します。
すると、痛みに無自覚になりますが、決して消えません。
その結果、無自覚な思い込みから行動し続けてしまいます。
先述のミーテイングは、自分の思い込みを観ていくワークに取り組み、果敢に実践している素晴らしい結果を垣間見た時間でした。
人間が創っている職場ですから、そこにいる人各々の思い込みが職場を創っています。
各人の思い込みが変化すると、職場は変わります。
事業活動は生もの! 変化の連続ですね。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
思い込みを固定すること自体が不自然なのです。
職員さん一人一人とワークを重ねて、粘り強く伴走させていただいております。
小さなこと、小さな気づきが大切なこと。
無自覚なことは、一人ではなかなか気づけません。
お読みくださり、ありがとうございます。